こんにちは、。kikoです。
私たちの本の挿絵を書いてくださったのは
クレイドール作家でもある
ごとうゆき さん。
今の私の地元、明石市出身の方です。
いっかい一緒に飲みに行ったわけですが
(また、お酒ですねという外野の声は無視無視~~)
たいへんにさっぱりとした姉御でして
同行したうちの子供はいたく感動しておりました。
そのごとうさんの作品
姥捨て山
山に老いた親を捨てるために背負っていく際に、親が道すがら小枝を折っている(あるいは糠を撒いていく)のを見た息子が何故か尋ねると、「お前が帰るときに迷わないように」と答える。
この時代、庶民は生きていくのに必死だったんだろうなあと思います。
(今でもそんな国は山のようにありますよね)
おばあは、若い世代のために、自分の運命を受け入れ
なおかつ、若い世代が自分のいのちを継いで
生きていけるようにと、花を巻く
この息子の切ないというにはあまりにもシビアな状況と
まるで天使か神のように微笑みながら花を巻くおばあ。
命のリレーの究極の姿だと思うのです。
わたしだったらどうするかなあ。
やっぱり子供の命を救うために自分を厭わないかなあ
でも、その場になったら、自分が助かりたくてあがくのだろうか。
人間のできていない煩悩108つをしっかりと抱える私はそんな風に思っています。
この作品を作りながら、ごとうさんは泣いていた、と聞いています。
でもね~~この作品を不本意として展示にクレームを付ける人が非常に多かったんですって。
う~~ん、それがわからない
いのちあるものは、必ず終を迎えます。
終わりがあるからこそ、今が美しい。楽しい。
今を精一杯生きられると思うのですね。
私の大好きなおばが、今から10年ほど前になくなりました。
彼女はいつも人のことを考えている人でした。
最後の1年は、息子家族のために介護をうける時間を作りました。
お葬式の日、私の子供が一緒に行きました。
私の母が、「ほら、さわってごらん」と孫にふれさせました。
孫(=私のこども)は、この瞬間、いのちの貴さを感じたと思います。
おばは最後の最後までそうやって人への贈り物をする人でした。
このクレイドールのおばあちゃんは、息子が帰っていく花を贈った。
私は、何を贈れるかなあ