- 2024/11/22 [PR]
- 2011/07/08 お産の準備はばっちり??
- 2011/06/09 自分を理解できるのは、自分です
- 2011/05/18 お産や育児は山登りーさんたままさん
- 2011/03/20 もしも出産になったらば3
- 2011/03/20 もし出産になったらば2
- 2011/03/19 もしも出産になったらば
- 2011/02/27 暗黙知のギャップ
- 2011/02/06 助産師魂
- 2011/02/05 出産、そして産まれてくる赤ちゃんへの責任
- 2011/02/04 お産の話
- 2010/12/25 HPの更新
- 2010/07/11 私の初めての助産体験
- 2010/05/18 はぐはぐ親育ち講座 at 池田
- 2010/04/23 自宅出産について
ちょこっとご無沙汰していました。
今日はよく晴れて、あつい一日でした。
でもうちの中はわりと涼しい。
うちは杉の木の天然乾燥材でつくられています。
柱も全部むきだし、腰壁もあるので、湿気はかなりすってくれます。
そして、夏のこのむんむんの暑さも湿気が少ない分、かなりましなのです。
日中は現在扇風機のみ
時々氷入りアイスコーヒーでのりきってます。
さて、本日きてくださったご夫婦。
実は、自宅出産をされる、ということで、妊娠早期からずっときてくださっています。
自宅出産をしようと思ったら、ハードルは結構高いです。
まず受け入れてくれる助産師探し、提携病院さがし。
そして、何より無事に安産できるための体づくり。
これは一朝一夕でできるものではありません。
妊娠早期からすこしずつ毎日日課としてやっていきます。
この方、最初からそのつもりでずっとやってくださってました。
本日37週。今日は最後の仕上げに、ご主人もこられて
出産時のレクチャーです。
体の状況でお産の時、どうやってすごすといいか、
いきむとき、どの格好がいけるか
結構わかります。
そのための準備もすっかり整っています。
まず、骨盤底筋をちゃんと使うことができます。
操体法は自由自在。
お腹もさわって形もよくわかってらっしゃいます。
私は横で見ていて、本当に安心!!
なので、本日は調整はほんのちょっと。
後は、お産の時、ああなるかな、こうなるかな。
この時、ご主人が何ができるかな、をずっと3人で実験しました。
かなりの技を持って帰っていただいたと思います。
私は夫立会分娩が昔から大好き。
学生時代、助産院でのお産見学時に
お産が終わったすぐ後に家族に電話していたご主人が
「僕も一緒に生みました!!」と叫ばれた、これに感動したのが始まりです。
夫がやれることがたくさんある。
それを夫がされることで、こんな素敵な感想が出てくる。
家族のスタートにこれくらい素敵なプレゼントはないと思うのです。
それを支援できるのも助産師としてのだいご味です。
今日は、堪能させていただきました。
このご夫婦が上のお子さんとともに家族で新しい命を迎えられますように。
本当に心からおいのしています。
今日は暑くなりましたね~~
夕方はまたちょっと湿気を含んだ空気になってきました。
皆様、体調はOKですか?
さて、本日はたくさんの妊婦さんとお会いしました。
うちに予約を取ってこられる方と違いますから、
どんなこと考えてすごしてるのかな~~と、ちょっと楽しみにしてました。
妊娠に前向きな方も多いですが、今一つ何したらいいのかな?
私ってどうなんだろう??
と思っている人も多そうです。
ある方からの相談
「健診にいっても先生があまり答えてくれない」
どんなふうに心配なのかを聞いてみましたが
なんていっていいか、わからない様子。
自分がわからないことは、他人は答えようがありません。
医師の仕事は、今のあなたの状態が医療が必要な状況なのかどうかを見極めること。
今のあなたがわかっていないことを、医師が見抜いて答えるなんてありえません。
人にいわれたことを守ってやっても、それが自分の身体にあわなければ
トラブルになってきます。
妊娠してる、ということは、その先にお産が待っていて
育児がまっているということ。
わっかんな~~い、って過ごしている間に
月日はどんどんたっていきます。
産後は考えてる余裕なんてほとんどないです。
自分で解決していかないといけないことが山ほどです。
その時を迷いながらも、まあまあ過ごしていくのには
自分が今どんな感じなのかがわかることが、大前提。
どうぞ、人任せではなく、自分のことは自分でする、わかる
をめざしてくださいね。
お手伝いが必要だったら、私にできることはさせていただきます。
ひゃ~~~でおくれちゃった~~~
私の敬愛する友人さんたままさんの記事です。
http://ameblo.jp/saku-kosodateouen/entry-10893915980.html
すっげ~~~その通りだよ!!と思っていたら
他の仲間がつぎつぎと、そのとおりだよ、って記事をかいています。
そうだよね。
皆、納得です。
山登り。
楽しいし、苦しいし。
何よりも命の危険も伴う。
てきとーではすみません。
登る前の準備は、相当必要です。
お産も同じ。育児も同じ。
いいな~~と思うのは、
お産の準備をしっかりしておくと、それは育児の準備にもなるってこと。
お産の準備をしっかりすると、妊娠中もいい感じで経過できるってこと。
これをやったら、ほかのことにも効果があるかもしれない
ではなく、
お産の準備をしとけば、妊娠中もその後の育児も
それなりに、やっていけるってこと。
もうひとつ、いいことがあります。
妊娠出産育児を乗り越えるだけの身体づくりをしておくと
更年期が楽です!!!
これは私が保証します。
私、更年期「障害」ないですもん。
(太ったけど・・・・・・
これはビールのせいかも)
あ、月経時の不快症状も楽になりますよ。
これはうちの子どもが立証済みです。
私も月経時の不快症状、身体整え始めてからありません。
これ、やる気になりますよね。
思い立ったらやり時です。
現在、ご妊娠中の方、育児中の方。
妊娠してない方も。
ご自分の身体整え、ゆるゆると継続してやっていきましょうね~~~~
※出産には医師か助産師の立ち合いが必須です※
でも、緊急時でどうしても間に合わない場合
災害などの緊急時としてお役立てください。
●胎盤がでるタイミング
赤ちゃんが生まれたら、次は胎盤が出てきます。
しばらくすると、陣痛がきます。
5分くらいの時もあれば、20分くらいかかるときもあります。
そうしたら、胎盤が出てきます。
胎盤がきれいにでたら、お産は終了です。
お産が終わったら、一番気にしていただきたいのが
出血と身体の冷え
です。
●お産が終わったら骨盤輪支持を
出産途中でも骨盤を支えると楽な人も多いです。
胎盤が出る前にやっておくといいですね。
支える場所は、妊娠中と同じく、
恥骨に重なるように
8cm以下の幅のアイテム
伸びの少ないもの
です。
ネクタイでも、さらしでも腰ひもでもいいですね。
お産の時、あげていたお尻のクッションはそのままで
骨盤輪支持をします。
後ろから前に、ご本人が気持ちいいくらいに支持します。
この支持は、時間がたつと緩んできます。
要するに、骨盤が自力でしまってくるんですね。
そうしたら、緩んだ分をまた巻きとります。
産後24時間ははずさずにいてください。
その後もつけておいたほうが楽な人は多いです。
おへそのあたりに子宮底があります。
それが硬くなっていると、出血はあまりしてきません。
もしも柔らかくなったり、
子宮底が臍よりもかなり下になったりして
出血をしてきたら
骨盤高位にして、骨盤輪支持の位置を確かめます。
子宮が骨盤内に落ち込むと
出血をしてくることが非常に多いです。
●寒さ対策を
お産の最中は、身体は暑くなっています。
産後は、急に冷えてきます。
汗を拭きとり、羊水などの水分もきれいにして
できるだけ温かくしてください。
赤ちゃんを素肌に抱くと
お互いに暖がとれて
いいですよ。
今回の大震災の中、
赤ちゃんが生まれています。
そんな話を聞くとほっとします。
でも、今のように人手がなく
病院も機能していないとなると
もしかしたら、
自分と周りの人でお産をしないといけないかもしれません。
どうぞ、親子が無事にお産ができますように
祈っています。
※出産には医師か助産師の立ち合いが必須です※
でも、緊急時でどうしても間に合わない場合
災害などの緊急時としてお役立てください。
●いざ、生まれる時
横向きで丸くなりたい人は、そのままで。
上側の足を無理にあげる必要はありません。
自分が楽な位置に足をもっていきます。
足の間にクッションなどをいれると楽かもしれません。
あおむけになりたい人は、お尻の下にタオルか何かをひいて
骨盤高位にします。
上半身もあげた方が、産道に力が入る人はあげる
あげると力が入らない人はさげる
手で足をかかえてもいいし
手を上にあげて何かをひっぱっても構いません。
座位の人は、肛門ではなく産道に力が入る方向を探します。
赤ちゃんの頭がでる前は、会陰部が焼けるような感じがします。
そうなったら、力をいれないで。
自然にでてきます。ゆっくりと産道が開くように呼吸をして待ちます。
産まれたら、ママの上半身を少しリクライニングして、
赤ちゃんをお腹の上に腹ばいにしてあげてください。
乾いた温かい布で赤ちゃんの水分をとったら
ご自分の裸の肌でだっこして
その上から、お母さんごと包みます。
これが一番保温できます。
●周りの人ができること
清潔な温かいバスタオルを用意して下さい。
これで生まれた赤ちゃんを包み、できるだけすばやく水分を拭いてあげます。
陣痛中の産婦さんの代わりに陣痛の間隔をみていてください。
汗を拭いたり、水を含ませたりします。
腰をさすったり押したり、手を握る、おでこに手を当てる、など
なるべく身体に触れていてください。
生まれた時間を覚えておきます。
赤ちゃんは最初、横向きにしてあげてください。
羊水が外にでやすくなります。
まずは温かい乾いたタオルで赤ちゃんをふきます。
濡れていると体温が奪われます。
ごしごしとふいてください。
わきの下や足の間、などくびれたところもお願いします。
その後、別の乾いたタオルや毛布などでくるみます。
息をしているかを確認して下さい。
(本当にストレスのないお産だと泣かなくても息をちゃんとするものです)
もし息をしていなかったら、
顔を上から下にガーゼやタオルで強くふく
背中を下から上に強くさする
足の裏を刺激する
などを行います。
あと筋肉が適度に緊張しているかどうかを見てください。
通常、げんきなあかちゃんは手足をまげて、
丸くなろうとします。
そのままだっこをすると、丸くすぽんと腕におさまってくれます。
だらんとしていたら、背中をさする、足の裏を刺激する
などして、力がでるようにしてあげてください。
被災地は今晩も冷え込みそう。
皆さんの体調が心配です。
何もできないので、ここでできることを。
私の得意分野と言ったらば、妊娠出産産後に関すること。
webにはさまざまな有益な情報があります。
竹内正人先生のブログ
http://takeuchimasato.cocolog-nifty.com/inochi/2011/03/post-2e12.html
市立稚内病院助産師 恩田早苗氏の記事(PDFです)
http://ops.umin.ac.jp/ops/tech/OPS17sanka/sld001.htm
基本的なことは、この方たちの記事を参考にしていただくとして
もしも出産になったらば、どうしたらいいか、を
私視点で書いてみます。
●陣痛が来たら
自分の楽な体位ですごしましょう。
四つん這い、横向き、仰向き、座位など
どの姿勢が楽かを探ります。
陣痛が来た時にとる格好は、
実は赤ちゃんが一番通りやすいように
自然にコントロールされています。
●破水して羊水がいっぱいもれるときは
あおむけの骨盤高位
四つん這いか、
膝肘位(クッションなどを胸の下にかかえてもいい)
で過ごしていると
赤ちゃんの頭がきれいに骨盤内にはいってきて
羊水の漏れがとまります。
しんどくなったら、姿勢を変えましょう。
横向きでもかまいません。
お母さんがしんどいと、赤ちゃんもしんどくなります。
●呼吸の仕方
楽にできるだけゆっくりと行います。
特に、息を吐くときに
産道が開いていくイメージで行います。
うまくいかないときは、
息を吸うときは、身体を丸めて
息を吐くときは、身体をそらす
(普通に息をするときと逆の動き)
何回かやっていると
息を吐きやすくなってきます。
●陣痛が終わったら
陣痛を耐えている間にやっていた姿勢が
左右対称でなかったら
陣痛が終わったら反対に1回動いておきましょう。
妊娠中に身体のバランスをとる体操をした時と同じです。
http://mamaroomsugiue.blog-sim.com/Entry/168/
●お産が近づいたしるし
粘液のたくさん混じった出血がでてきたらお産が近づいたしるし。
そして、丸くなるような姿勢になってきたら、これもお産の近づいたしるし。
お尻の方にう~~んといきみたい感じがするかもしれません。
でも、できるだけいきみません。
息を吐くときに、うなるようにのどの奥に抵抗をいれます。
(ヨガのウジャイ呼吸)
赤ちゃんがさがってきて、本当にいきんでもいい時期になると
この呼吸をしていると、自然にちょっとだけ力が入って
いい感じのいきみになります。
この時も産道が開くようにイメージします。
こんにちは。kikoです。
今日の私のキーワード。
寝読書で得た言葉は、「暗黙知のギャップ」
子どもに「これしちゃだめでしょ!!」っていったとき
子どもの顔が???になることありますね。
これって、よく思い返すと、もしかして、この子は今怒られたことの意味を知らなかった?ってこと
ないでしょうか。
こういうのを暗黙知のギャップ、というそうです。
いろんな場面にありますね。
昨日は市のプレパパママ教室でした。
内容は、沐浴体験と先輩パパママと話そう。
現在妊娠5カ月や7カ月の時期に沐浴体験をしていただいても
まず、皆さん覚えていません。
さあ、この状況で何を持って帰ってもらうか、がいつも私のテーマです。
お風呂の目的=気持ちいいが赤ちゃんにわかること
をテーマにしました。
そのためには、赤ちゃんのリラックス姿勢が保てることが大事。
そこで、ご自分の身体で体験してもらいます。
腕を前に持ってきて肩がよった状態と
腕を後ろに引いて肩が引けた状態と
どっちが力が抜けますか?
これをキープするには
沐浴布を使う
赤ちゃんの身体、特に上半身を支える
もうこれだけ伝えてやってもらいました。
案外こんなくらいで、何とか皆さん、やっちゃうのね、というのは私にとっても驚きです。
そのうち、あちこちから
「背中洗う時のひっくり返し方がわからない」
と質問を受け、各テーブルで練習。
終わった後で、再度お伝えしました。
夫の腕をのばし、そこへ妻が胸を持たせかける
力が抜ける?
頭の後ろと肩甲骨あたりを支える
力が抜ける?
じゃあ、頭の後ろの支えをのける
緊張する?
この体感をぜひぜひ、思いだして
赤ちゃんと接する時に使ってください。
どう支えられると赤ちゃんは楽なのか
力が抜けるのか
力が抜ければ、無駄泣きしません。
抜けていながら適度に自分の身体を支えられたらいいわけです。
これで、赤ちゃんになった感じを少しだけ味わってもらって
赤ちゃんとの間にある暗黙知のギャップを埋めていくのが
私たち、専門職の役割ですね。
がんばります。
今日は私が所属する団体(NPO)母子整体研究会のべびぃセミナーの講師でした。
総勢8人の助産師さんが集まり、
ああでもない、こうでもない、と赤ちゃんの育て方をプロとして討議する
そんな内容です。
のっけから、すごいもりあがりで、私がすることはほとんどなし。
午前中は、理論をお伝えします。
午後からは実習にはいっていきます。
連れてきていただいた人形は午後からはすべて新生児になります。
どういうことか、というと人形ではなく
本物の新生児だと思って、扱うことになるわけです。
ここになると、私は俄然厳しくなります。
だって、助産師たるもの、赤ちゃんが安全に安楽に扱えなくて
どうやってお母さんたちに伝えますか!?
でも今日の皆さんはとても丁寧にいつくしんで
赤ちゃんたちを扱ってくださいました。
こういう姿勢をみると、助産師魂を感じます。
とても嬉しいし、ありがたいです。
そして、合間の自己紹介。
最近のお産の例など話してみました。
やっぱり皆さん、お産好きですよね~
すんごいくいついてきてくれて、
なんだかべびぃセミナーなのか、お産セミナーなのか
混合した感じになって行きました。
でもね、お産の状況は産後の赤ちゃんの様子に大きく影響しますから
ここに興味をもつことは、とても重要なわけです。
私が整体を勉強してから出会ったお産はまだ8例。
そんなにえらそうなことはいえませんが
それでも、つかんだことはたくさんあります。
こういうことを助産師みなとシェアできたら
助産師のレベルが格段にあがるだろうことは容易に想像できます。
現在、それをしようと、会の中で計画を練ってくれています。
そのバックアップをいかにするかも
私の大きな仕事です。
ぜひぜひ、すべての助産師さんに
このみ方、考え方をしっていただきたい。
セミナーでお会いできる日を楽しみにしています。
私はこの映画をまだみておりません。その状況であえて、コメントを書かせていただきました。
それについて、kumiさんがコメントを載せてくださっています。
http://ameblo.jp/seitaimama/entry-10791059377.html
ここで私のコメントを赤字で紹介してくださっています。
『自然に産もうと思ったら、相当の努力が必要な人が多いことを認識していただきたいです。
それだけやっても、お産は命がけ、思った通りにすすまないことは山のようにあります。
ぜひぜひ、自分の力で産む覚悟、その時にどんなことがおきても、必然だと悟れる力、
それを育てていただきたいと思います』
私自身は自分の力で、命を生み出せる。これこそが本来の姿だと思っています。
しかしながら、今それができない人がとても多い。
これは産まれてから子どもを産む年齢になるまでの育ち方、身体づくりと大いに関係があります。
そして、更に、私たちの周りに死がなくなってきていることも大きく関係していると思います。
赤ちゃんはさずかったら、無事に産まれてくるのが当たり前なのでしょうか?
決してそんなことはありません。
全妊娠の20%は流産するといわれています。
昔はお産の時になくなる赤ちゃん、そして母親も多かったです。
それが、今のように元気に産まれられるようになったのは、現代医療が発達してきたから。
私たちは今、そのことに慢心しているのではないかと思います。
元気に産まれてくるのは、当たり前??
絶対そんなことはありません。ひとつひとつの奇跡が積み重なって
今、私たちはこの世にいます。
そのことを忘れてしまっているように思えてなりません。
吉村医院でされていることは、やっぱり私は究極の妊娠生活であり、
究極のお産だなあ、と思います。
それがいいとも悪いとも思いません。
ただし、生半可な気持ちで、やれるとは思わないでいただきたい。
赤ちゃんに対しても同じです。
私は、べびぃケアを提供させていただいています。
時に、ここへくると、向き癖を直してもらえる、とか、泣かない赤ちゃんにしてもらえる、とか
思って連れてこられる方がいらっしゃいます。
それは、絶対に違います。
赤ちゃんにとっての主治医は親です。
私ではありません。
私は主治医である親御さんがその赤ちゃんにできることをアドバイスさせていただいている存在です。
「忙しくてできなかった」なんていうことを言われる方もいらっしゃいます。
そういいながらも、赤ちゃんと関わろうとされてきた方は赤ちゃんを見せていただくとすぐにわかります。
いいわけだらけの人はやっぱり赤ちゃんを見せていただくとわかります。
それは、そのご家庭の選択です。
私が口をはさむことではありません。
なので、私はしなかったことを追及したりはいたしません。
でも、ね。
私は赤ちゃんと会話します。
仕方ないね。ママとパパはあなたのことをそんな風にはできないっていってる。
あなたはその環境の中でそれを受け入れて生きていくしかないね。
赤ちゃんが私に教えてくれること
それでいいよ、ママとパパはそれしかできないもん
という子と
いやだ、もっとやってほしいよ、わかってほしいよ
とい言う子。
拙い通訳ですが、私は試みます。
通じた時は、本当にほっとします。
通じないときは、赤ちゃんと目でお話です。
仕方ないね。がんばれ。パパとママはそれはそれで精一杯だよ。
赤ちゃんは親よりもずっと器が大きい。
そんな状況をちゃんと受け入れています。
こういう状況、実は妊娠中もすでにおこっています。
こんなことをたくさん経験させていただいている中で
私が得た結論。
やはり、人は自分の人生の主人公であり、
主人公だからこそ、自分の人生の責任を負う存在なんだということ。
だから、自分の中に宿った赤ちゃんに対しても責任をおう存在なんだということ。
妊娠中、または妊娠前から、次に産まれる世代のためにやれることはたくさんあります。
妊娠中にやりきれなかったことは、産後産まれてからでもできます。
どうぞ、命をこの世に送り出した責任を感じて下さい。
とてもえらそうな文章になってしまいました。
すみません。
でも、これが多くの命に向き合わせていただいている私のきもちです。
本日は午後から施術。さきほど終わりました。
今日来てくださった産後10日の方。
一人目妊娠中からとてもつらくて、産後もつらくて、という方です。
二人目妊娠して早くからきてくださっていました。
あちこちつらさは抱えつつも、ご自分でセルフケアをしっかりされ、
「一人目に比べたら、全然まし!!」といいつつお産に突入されました。
なにせ、なかなかつらさが改善されないので、お腹の形もまんまる、とはいきません。
なので、赤ちゃんが治まっている位置も、ねじれた感じでよくはいっていました。
お産の日は、破水から始まったそうです。
入院後、「恥骨が痛い、あちこち痛い」とメールをいただきました。
あれは?これは?とメールを返しておりましたが、ピタッと返信が来なくなりました。
これは始まったかな?
この時、ご本人はとても不思議な体験をしたそうです。
メールで聞いたことを全部やって、なんだか楽にならなくて、もう寝ようと思った時
ふと思い立ち、妊娠末期に練習した
呼吸とともに骨盤を開く体操をしてみたそうです。
そうしたら
お腹の中の
恥骨の奥で
ぽんって音がしたそうです。
その途端、お腹が小さくなって
身体が楽になって
ん??
陣痛??
と思ったら、1時間で産まれちゃったそうです。
産後は原因不明の発熱と、むくみに悩まされたそうです。
相当骨盤がゆるんだんだな、と思いました。
2日前からお腹を温めたら、だいぶ楽になった、っていってくださいました。
妊娠中から関わらせていただいた方のお産は
ぜひとも、一緒に立ちあわせてもらいたい、と思いますが
なかなかそうはいかず
こうやってメールなどいただけると
アドバイスも可能だし
様子もわかって
私もとても勉強させていただけます。
こういうことの積み重ねで助産師は育っていくんですね。
まだまだ成長と中の私でした。
ありがとうございます。
書きたいことはいっぱいあるのですが、まとまらないと提供できないし、というわけで
ブログにつらつら書くことが多かったのです。
反省して、今HPの記事をアップしてきました。
骨盤ケアのページに
骨盤ケアとお産の関係をアップしてみました。
うちに来られる妊婦さんが36週になると、お産のためのレクチャーを開始しています。
陣痛をのがすときに、その人ご自身が楽そうな格好、操体法
いざお産の時に、赤ちゃんがスムーズに生まれそうな体位の工夫
産直後のケアの注意
など
先日何と36週でこられた妊婦さん。
無事にご出産されたと連絡をいただきました。
通常はこの週数ではあまりお受けしません。
なぜなら、私のお伝えすることを1回で理解され、実感されるのは難しいからです。
この方は、ご自宅のほうで、母子整体研究会の会員の施術をうけられていたそうです。
うちにこられてから、最終調整を一緒にしました。
とにかく気持ちいいことを選択していくと、お腹があがる、胎内姿勢がよくなる、本人が楽になる
を、目の当たりに見せてくださった方です。
お産の時の格好、や陣痛中の過ごし方もレクチャーしました。
お産が終わった瞬間、あまりの感激で号泣されたそうです。
わかるなあ~~、あの気持ち。
シェアしていただいたことで、私も元気をいただきました。
一方、希望かなわず、帝王切開になったり、吸引分娩になることもあります。
残念だけど、その時の精一杯がこの選択だったのだから、
私は自分を思い切りほめてほしいです。
お産は命がけ。
それもその分かれ道はほんの一瞬だったりします。
今は医学が発達して、帝王切開や吸引分娩で二人の命が助かるようになりました。
ありがたいことです。
そこまで頑張った自分があれば、こんなに素晴らしいお産はありません。
人事を尽くして天命を待つ
昔の人はいいこといいますね。
やれることをやって、満足できる出産をめざしましょうね。
そのお嬢さんが今度初めての分娩見学をされると。
それ読んで、思いだしました。いろいろと。
私が助産師になろうと決心したのは、高校の時。
保健体育の時間に、フランスの出産の映画を見て、感動して、それまで看護師、と思っていた進路を変更しました。
それと同じくらいか、その前に、うちのにゃんこがお産をしました。
毎晩外をほっつき歩く奴で、お産のときに家にいなかったらどうするんだろ~~とやきもきしてました。
その夜も明け方帰ってきたんです。
もうお産も近いだろう、ということで、部屋の押し入れに産室作って寝かせてました。
朝、起きたらば、なんか変。
奥の産室にいるらしい。
みたらば、なんか苦しそう。
これは、もしや・・・・・・・
陣痛来ているみたいでした。
すがるような目で私をみていて、思わず、背中をさすったら、気持ちよさげにじっとしてる。
そのまま見守ってました。
ちょっとトイレにいった隙に、産んでた!!
びっくりして「わ~」っていったら、親猫がびっくりして動いてへその緒がきれちゃった。
でも、大丈夫。ちゃんと自分で始末して、あかんぼはおっぱい吸ってました。
2匹だと思ってたのに、3匹だったのもびっくり。
人間の初出産は、看護学生の実習時。
あんなに苦しんでた産婦さんが、赤ちゃんが生まれた途端に、すごいいい顔になられて
赤ちゃんのお母さんになりました。
ものすごい、感動した。やっぱこの道しかない。
初介助は、助産実習。
もう何が何だか分からずに、二人羽織をしてくださる先輩助産師はさぞ大変だっただろうと思います。
生まれた赤ちゃん、私の手の中で、蒼い皮膚が一泣きごとに頭から赤くなっていきました。
なんだか、親の方よりも先に、私が赤ちゃんに触られていただいている
その責任感と申し訳なさに、感動したけど、戸惑いました。
ここが私の助産師の原点なんでしょうねえ。
あの変わっていく女性のすごさ、どんどんこの世の子どもになっていく赤ちゃんのすごさ
これをパートナーにも体験してほしいので、私は夫立会分娩大好きです。
嫌がる先輩もいたけれど、どうして??
夫さんたちへの援助は、だから得意ですよ。
お産は何が起こるか分からない、非常に緊張する現場です。
でも、だからこそ、無事に生まれてきた時の感動は、何物にも代えがたい感動です。
これがあるから、あの過酷な勤務でも耐えられるんでしょうねえ。
これは、医師でも助産師でも看護師でも一緒なんだと思います。
皆、元気で無事にうまれてほしいです。
こんな仕事をしているので、時々、本当に時々ですが
自宅出産についての考えを聞かせていただいたり、
相談を受けたりします。
かつて私もオランダで自宅出産をしました。
オランダでは助産師とともに出産を迎える人が46%くらい
そのうち自宅出産率が30%くらいです。(2003年ごろまでの統計)
この国の医療体制は日本とは違い、まずはホームドクターにいって相談。
そこで対処しきれない時に専門病院、専門ドクターに紹介されます。
出産も同じで、助産師または産科専門医に紹介されます。
その際の最終決定権は妊婦とその家族。
ですので、両方のリスクを聞いたうえで、選びます。
そして、健診中、何らかのリスクが見出されると、専門病院なりで検査。
その結果、法律上ハイリスク以外は助産師のところで経過をみてもらうことができます。
出産時、リスクが高まれば、すぐに病院なりに搬送。
このリスクについては、かなり細かく決められており、
すべての助産師・医師は熟知し、遵守します。
大丈夫であれば自宅へ戻ることもできるし、そこでお産もできます。
そして搬送時はパトカー先導で行きます。
受け入れを拒否されることはありません。
緊急時に対するベッドは確保されているので。
こういう自宅出産の際の社会システムが整っているのがオランダでしょうか。
(2005年ごろまでの状況です)
それに対して日本で自宅出産する際にはどうでしょう。
社会システムが確立されていない状況ですから、
かなりのリスクを自分自身が覚悟しないといけません。
妊婦さんとそのご家族がお産について勉強し、
正常出産ができるだけの体づくりをする必要があります。
何より、何か起こった時、すぐに対処しづらい状況を選んだ
自分たちにすべて責任があることを自覚する必要があります。
病院でお産するにしても一緒です。
ただ、専門職(医師・助産師)の複数の目で見守られる、
異常な状態になりそうになった時にすぐに専門的に対処される
という点が大きく異なります。
もしも自宅出産を選んだ時
妊娠中から出産時、出産後、よしんば赤ちゃんがなくなるようなこと
妊婦さん本人がなくなるようなことがあったとして
すべてを受け入れる覚悟はありますか?
オランダ人の出産に対する考え方と日本人は現在大きく違う、というのが私の印象です。
オランダでは自然淘汰が起こる、ということを社会が納得している感じ。
流産も必死で抑えようとするよりも、自然の流れをみる、という感じです。
出産ももちろん最善は尽くしますが、それでもなくなることがあったら、
これは仕方がなかった、というようにとらえられている感じがしました。
今の日本はどうでしょう。
出産は無事で当たり前、赤ちゃんは元気に生まれてくるのが当たり前。
もしも途中で何かあったら、それを発見できなかった医療者の責任、
となっていることが多いように思います。
日本も昔は「お産は命がけ」でした。
いつの間に、こんなに考えが甘くなったんだろう、と思います。
自宅出産のもう一つのリスク。
それは、請け手の助産師、提携病院にもあります。
無事に出産が終わるまで、ほとんどの助産師は命をすり減らすように見守ります。
提携病院もかなりの覚悟で受け入れます。
仕事だから当たり前かもしれませんが、
自分の助産師人生、医師人生をかけた見守りになります。
そういったところまで理解した上で選んでいただきたいと
同業者として願っています。